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『ラブライブ!サンシャイン!! S2』前半評①

■前置き
・アニメ開始されたら懲りずにまたやろうって思ってたけど、すっかり書くの忘れていたわwwwww
・今の所、そこはかとなく「上げて落とす」雰囲気を画面から感じていて、どういうドラマになるのか楽しみ
・1期の時も「酒井監督ガー」「花田氏ガー」って批判があって、「オイオイヨ」と辟易していたが、3話で個人批判がまた吹き荒れていた。当然、オイオイヨとなったね
・この個人批判についてはいつか真面目に述べたいと思う。映像作品の多くは総合芸術……行先を決める船長と海図を示す航海士も大事だが、彼らを支える船員の働きを無視するのはどうか
・これ執筆開始したのは4話後なんだよね。士郎、僕はね…またサボったんだ……
・だって筆が進まないもーん


とうとう折り返しの7話が放送されたので、今回は前半評としてまとめたい。
一部は4話放映時点で書いたものをイキママにしているのであしからず。

 


<表記について>
(凡例)
ラブライブ!S1』第7話→LL_S1-7
ラブライブ!サンシャイン!! S2』第4話→LLS_S2-4

 

前半評ということで、本稿では縦筋を追っていく。本作の縦筋とは、①廃校問題、②自分たちの輝きの2点。縦筋を描いた回は以下の通りだ。

●問題提起がされた第1話
●最初の壁をブチ破りに行く第2話・第3話
●想いを受け継ぎ、リベンジを果たす第6話
●希望が砕かれてもなお、全てを受け止めて前へと進む覚悟を決めた第7話

 


■第1話「ネクストステップ」:世の中そんなに甘くない
 LLS_S1-13では、「MIRAI TICKET」(筆者は同曲が大好き)を披露し、Aqoursが0を1に変えた所で終わった。2期が始まる前、俺は「次の大会で敗退・廃校問題回避」or「同予選で敗退・廃校問題回避」と予想していて、どちらにしても廃校問題は回避できたんじゃないのかって思っていた。同回は、「視聴者=劇中予選会場にいるみんな、浦女希望者とのリンク」をテーマにしたお話。そういうわけで、廃校問題はある程度解決したもんだと思っていた。

 現実は違っていたようだぜ!!!!

 確かにラブライブ予選大会を契機に、浦女の入学希望者数は0から1へ、1から10へと増えた。だがそれは微小な変化であり、浦女を存続させるに足る数ではなかった。
 さらには、予選敗退という結果。これは想定していたけど、廃校問題とのダブルパンチで描かれると流石に「ダニィ!?」ってなったわ。幻想的でエモーショナルなLLS_S1-13の続きがこれだぜ? 容赦ねぇなぁ(笑)。
 やはり「世の中そんなに甘くない」のである。そんなわけで千歌たちは、スクールアイドル活動を通して、【①廃校問題を解決し、②自分たちだけの輝きを見出す】船旅へ身を投じるのであった。

 LL_S2-1のように、具体的な目的がドカーンっと掲げられた1話。LL_S2-1は「ラブライブ優勝」、LLS_S2-1は「廃校阻止」と「自分たちの輝きの追求」。ただ、LL_S2が「ラブライブ優勝」を軸にしつつも、「9人がどう「μ's」と別れるのか?」というドラマを最後に描いたように、なんらかのギミックがあるんじゃないかなーと思う次第。
 それはもしかしたら、「もしもキセキを起こせなかったら?」なのかもしれない。『電撃G'sマガジン』では、廃校確定の中で懸命に戦う9人の姿が描かれている。この設定を初報で知った時、上手い差別化だなと思う反面、「そんな絶望的な状況の中で頑張るのって、とても苦しいことなんじゃないか?」ってまず思った。そして、その中でも必死に輝こうとする姿は、確かに愛おしく応援したくなる気持ちにさせられたものである。
 廃校問題はあくまでAqoursの軌道をより魅力的に描くための舞台装置。この道具をどう扱うのかも楽しみの1つである。
 本作のテーマは以下の2つなのではないか?と予想。

(1)何度も苦境に立たされても諦めずに立ち上れるか?
(2)自分たちの輝きとは何か?

(※ここまで4話放送後に書いた原稿イキママ。ホントなんだからね!)

 

 

■第3話「虹」:描くべきものとは
 なまじ核心に近い枝葉が見事にアレだったため、放送後に手厳しい批判が吹き荒れた回。
 学校説明会とラブライブ予選大会それぞれで楽曲と衣装を制作しなければならかったのが2話で現れた「壁」。今回はその後編として2話で作られた楽曲たちが暴れる回であり、天災により生じた「学校説明会」と「ラブライブ予備予選」のダブルブッキングという難題をどう乗り越えていくか?が、話の“肝”であった。
 
 最初は「どちらを取るか?」という議論が進んだが、メンバーを2班に分けてそれぞれのステージに立つ、2正面作戦でいく運びに。まあ、妥当だけどつまらない判断だなって思ったんだけど、こっからがビックリな展開で、

◆説明会担当の4人が持ち場放棄で予選会場へイン
◆予選演技後、説明もなく自分に続けと道を走り出す千歌(※道中にて予選会場→学校説明会へ間に合わせる作戦が説明された)

つまり……

◆相談・連絡せずポジション放棄した説明会組
◆腹案を提示しなかった2年生組
◆2話と同じく、ただ状況に飲まれるだけであった黒澤姉妹

という有様。

 

 お、おう……(汗) なんかスペースガバガバなんちゃってゾーンディフェンスを見た気分になったせ……ちょっといかんでしょ。

 

 本エピソードが放送された後、「モノレールで移動ってなんだよ!?」とか「姉たちが間に合っているジャン?」とか「説明会をズラせばいいじゃん」みたいな批判が起きていた。が、肝心なのはそこじゃないだろ。
 この話の臍は、<廃校回避のため、予選と説明会のダブルブッキングに対し、どうAqoursが足掻いたのか?>である。彼女らが足掻く姿・道程が十分に描かれていれば、移動方法とか手段は問題ではない。
 故に、小生は上記で言及した、メンバー間でのすれ違いのみを俎上に上げた。廃校撤回という、絶対に負けられない目的が掲げられている中で、明確に持ち場を放棄してしまった説明会組は特に批判されても仕方がない。(2年組も腹案を提案しなかったという失策はあるものの、賭けに近い策だった故に言い出しづらかったのは分かる。そして、そんな策に縋ってでも二兎を追おうとする意思には力強さが感じられた)

 別にそれぞれが考える最善が異なっていることや、独自に最善を尽くそうとするのはいいんだ。だって人間だもの。
 なので俺が問題にしたいのは、説明会組へのフォローが不足していたことだ。廃校撤回を強く願っいるのであれば、入学希望者へ直にアピールできる説明会を投げ出すためには、それ相応の覚悟がないと難しいんじゃなかろうか。だから俺は、説明会を捨てでも予選会場へ駆けつける葛藤をもう少しでもいいから描いてほしかった。

 

ヨハネ「(9人じゃないAqours)それでAqoursと言えるの?」
果南「やっぱり私たちは1つじゃないとね」

 

と、説明会組が駆け付けた動機は提示されていたけれども、ちょっと薄味だなあと。これで納得できるかっていうと無理(笑)。加えて、コンクールと予選大会へ別れてもなお互いを思いやり結果を残した梨子と8人を描いたLLS_S1-11が、意図せずしてノイズになっちゃってるような気がするぜ。
 廃校決定した7話を観た後だと、次善策である「2正面作戦」ではなく最善策たる「9人で2会場に出る」を敢行できたせいか、規定人数まで届かなかったことへの言い訳する余地が潰されてて、えげつねーなって思っちゃったね。

 <予選と説明会のダブルブッキング>、<廃校回避>への解を、<チーム一丸となって立ち向かうこと>と設定されているのなら、1つになるための過程に不足があると飲み込みづらいのは道理かなと。
 まあフォロー描写がなかったのは、恐らく2曲分のライブシーンを描かなければならないという時間的制約によるもの……いやまあ削れるシーンあったと思うけどさ……。

 

(※6話以降は後日アップします)